思い出の栴檀は
南国にこの家を建て、庭ができたときに記念に植えた三本の栴檀のうち一本が生き残って大きくなった。
当時、空き巣に入られて落ち込んでいた時に刑事に進められて譲り受けた子犬が喰っちまったのだ。
畑も樹も花も、相当喰われた。
ま、子犬ってこういうものだ。
相当大きくなってきたし、クリスマスでもあったので、大胆にカットした。
風通しが良くなった。
一年中花が咲いて実がついて、こぼれた種から芽も出ている。
南洋ムクドリがよく実を食べにくる。
2017年、この栴檀を植えた。
この国では「サンダルウッド」とも呼ばれて、お線香の原料として高額の値段が付くとも言う。
でも、刈り取った枝は何にも香ることなく全て焼却した。
今年も残すところ数時間。
今は真夏で雨季のフィジーはちょいと蒸し暑い。
バナナの幹の繊維を使って自家製の正月飾りを作った。
既に移住から7年が過ぎた。悔いはない。
来たる皇紀2683年に皆様の幸多かれと祈る。